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女性の尊厳と可能性を信じる心
古代エジプトの時代から、人類は「学び」を通じて知恵と価値を受け継いできました。
王族や神官の娘が読み書きや天文を学んだように、女性にも知的な役割が与えられました。その精神は、時代を越えて脈々と続いています。
すなわち、良い考えとは「人を生かし、自分を高める知恵」であり、それは文化や宗教を超えて人間社会の根底に存在してきました。
日本においても、女性が学問の場に立つためには、長い年月を要しました。しかし、その歩みを支えたのは、教養を重んじた家庭と、娘を信じる父の存在でありました。
たとえば下田歌子の父・平尾鍒蔵は、困窮の中でも娘に漢籍と和歌を学ばせました。
細川ガラシャの父・明智光秀は、知性を重んじる教育を施し、娘に思考と信仰の自由を与えました。
近代では緒方貞子の父・緒方竹虎が、「判断と責任」を教え、国際社会での使命感を育てました。
これらはいずれも、女性を「従う者」ではなく「共に考える人間」として育てた教育です。
女性が自らの知と意志をもって立ち上がるとき、その力は困難を越えて次の世代を照らします。学びは単なる知識の継承ではなく、希望を伝える行為です。
古代から現代に至るまで、教育の本質は「尊厳と可能性を信じる心」にあります。時代が変わっても、人類を導くこの良き思想は絶えることなく受け継がれています。