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ブログ 2025.12.15

クリスマスの起源(日本語ver)

12月になりました。クリスマスが、もうすぐそこまで来ていますね。
さて、クリスマスのお祝いは、いつ、どこで始まったのでしょうか。

 

今から800年ほど前、イタリアのアッシジという小さな町に、フランシスコという青年がいました。のちに「アッシジのフランチェスコ」と呼ばれる人です。

フランシスコの家はとても裕福で、お父さんは外国から布を輸入して売る大きな商人でした。フランシスコは歌が好きで、明るく心のやさしい若者でした。お金持ちだったので、友だちとよく遊び、みんなの支払いも自分がしていたそうです。

 

当時のヨーロッパは戦争の多い時代でした。フランシスコも戦争に行きましたが、敵に捕まり、牢屋に入れられ、病気にもなってしまいます。ようやく家に帰ることができましたが、このつらい経験が、彼の生き方を大きく変えました。

 

フランシスコは、困っている人や病気の人を助けるようになり、家の布を人にあげたり、売ってそのお金を貧しい人に使ったりしました。しかし、お父さんはそれを許さず、ついに裁判になります。フランシスコはその場で服もすべて脱いで父に返し、家を出て、何も持たずに生きる道を選びました。

 

それからフランシスコは、壊れた教会を直したり、病気の人の世話をしたりしました。彼の生き方に心を打たれ、一緒に生きる仲間も増えていきました。フランシスコは、こんな言葉を大切にしていました。

 

「慰められるより、慰めることを
理解されるより、理解することを
愛されるより、愛することを」

 

ある年のクリスマス、フランシスコは馬小屋を作り、赤ちゃんの人形や、馬や羊を置いて、みんなであたたかくお祝いをしました。これが、今のクリスマスの飾りの始まりだと言われています。

 

この頃の日本は、ちょうど平安時代から鎌倉時代に変わるころでした。

遠く離れたヨーロッパの小さな町から、クリスマスのお祝いは、少しずつ世界に広がっていったのです。

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